24分で終わって欲しかったやつ

 ところで昨日、今日とどこかの局で24時間テレビなるものが流された。

 確か、私が見たときには盲目の先生を取り上げたドラマが流されていた。

 あくまで個人的な感想を言うなら、主人公役の役者が残念すぎて冷めたし、脚本で冷めたし、沢尻エリカが「別に」と言わなかったので冷めた。

 これを見ながら私は「これ24分で終わってくんないかな」なんて言ったりもした。

 

 で、どうやら例年通りこの番組に対する批判が出てるらしい。

 中には虐待、ポルノなど過激な言葉が並んだりもする。

 個人的感想を述べるなら、私はそもそも障害者と一般に呼ばれる方々と、(人間的な)私の間に差があるようには感じてない。要するに、障害者が云々というのを見ても、「え、あ、そう」としか思えないのだ。

 そもそも私と彼らは(平等であるかは知らないが)対等であって、彼らが彼らの思うように努力することと、私がそうすることになんら差はないのである。私がこの番組から感じる感動は、受験生が勉強をしてるって言うのと同じ程度の感動しか呼ばない。彼らは彼らの選択として努力をしてるわけで、そこに受験勉強か、障害か、ということに貴賎はないのである。

 私達、いわゆる健常者と呼ばれる属性と、障害者と呼ばれる属性があくまで対等であると直感的に感じている方ならば、私の考え方は理解していただけるだろう。

 私のことを薄情だ、非人間的だ、という方々の中には「障害者の克服と私達の受験勉強とでは価値が違う」と言いたい人もいるだろう。

 では、その価値とはなんなのだろうか? 障害を克服すれば偉いのか? 受験勉強は所詮、それに劣っているのか?

 私は上で述べたようにそうは考えない。努力に貴賎はなく、その努力の結果を本人がどう受け止めるかでのみ価値が決まる。努力そのものではなく、何というか、その努力を果たした本人の認識によって決まるべきなのだ。

 

 ところで、NHKがバリバラという番組で、感動ポルノを扱った番組を放送したらしい。それについて調べてみるのも、良いかもしれない。